最終確認:2026年10月、Cloudflareの公式ドキュメント(末尾の「出典」参照)に基づきます。
Cloudflare PagesでWordPressは動く?
動きません。Pagesが配信するのは静的ファイルと、任意のJavaScript製Functionsだけで、PHPもMySQLもありません。そのためWordPressは別の場所——今のホスティングで構いません——で動かし続け、Pagesは書き出した静的コピーを配信します。訪問者はPages上のコピーを見て、あなたはWordPressで編集を続けます。
無料プランに含まれるもの
| 無料プラン | WordPressにとっての意味 | |
|---|---|---|
| 静的リクエストと転送量 | 無料・無制限 | 書き出したページへのアクセスは費用ゼロ |
| 1サイトあたりのファイル数 | 20,000 | メディアライブラリが上限に達する主な原因 |
| 最大ファイルサイズ | 1ファイル25 MiB | 大きな動画やPDFは別の場所に |
| 月間ビルド数 | 500 | Cloudflare上のGitビルドに適用 |
| プロジェクトごとのカスタムドメイン | 100 | 1サイトにwwwや言語別ドメインを足しても十分 |
| リダイレクトルール(_redirects) | 静的2,000+動的100 | 古いWordPressのURLを生かすのに十分 |
| ヘッダールール(_headers) | 100 | キャッシュやセキュリティのヘッダー |
Cloudflareの有料プランでは、ファイル数の上限が1サイト100,000に上がります。Pages Functionsを使う場合はWorkersのリクエストとして課金されます。
20,000ファイルの上限とメディアライブラリ
WordPressはアップロードした画像ごとに複数のサイズを保存するため、ファイル数は想像以上に増えます。画像2,000枚・各5サイズで、ページやスクリプト、スタイルを除いてもすでに10,000ファイルです。始める前にwp-content/uploadsのファイル数を数えておきましょう。上限に近いなら、使わない画像サイズを削除する、古いアップロードを書き出し対象から外す、Cloudflareの有料プランに移る、のいずれかで対応します。
Pagesにファイルを載せる3つの方法
- Git連携:Cloudflareがリポジトリからビルドします。静的サイトジェネレーター向けで、WordPressの場合は書き出したファイルをまずGitにコミットする必要があります。
- Direct Upload:Cloudflareのコマンドラインツールwrangler(最大20,000ファイル)か、ダッシュボードへのドラッグ&ドロップ(最大1,000ファイル)。Direct Uploadで作ったプロジェクトは後からGit連携に切り替えられません。
- Cloudflare API:Pinery Staticが使っている方法です。Direct UploadをピュアPHPで実装しているので、Node.jsやwranglerなしで共有サーバー上のWordPressから動き、変更のあったファイルだけをアップロードします。
PagesとWorkers、どちら?
Cloudflare Workersでも静的アセットを配信でき、Cloudflareのドキュメントでも、WorkersはPagesより幅広い機能を持つとされています。新しいフルスタックアプリをWorkersで始める開発者も増えています。ただ、WordPressサイトの静的コピーを配信するだけなら、Pagesは引き続きサポートされており、よりシンプルな選択肢です。静的アセットへのリクエストはどちらも無料です。
WordPressとドメインをどう残すか
よくある構成は2つです。
- アドレスを分ける。公開ドメインをPagesプロジェクトに向け、WordPressは
wp.example.comのような専用アドレスに移します。シンプルですが、WordPressに届く必要があるもの——コメント、フォーム、カート——はすべてその2つ目のアドレスを使います。 - 1つのドメインでルーターを使う。ドメイン上のCloudflare Workerが静的ページを配信し、
/wp-admin、/wp-json、フォーム送信、静的ビルドにないページをWordPressに送ります。Pinery Static Proにはこのルーターが付属します。使うにはドメインのDNSがCloudflareにある必要があります。
設定の流れ
- 無料のCloudflareアカウントを作り、アカウントIDを控えます。
Account › Cloudflare Pages › Edit権限のAPIトークンを作成します。- WordPressにPinery Staticをインストールし、アカウントID・トークン・プロジェクト名を入力して接続テストを実行します。
- 書き出してデプロイすると、
プロジェクト名.pages.devにサイトが表示されます。 - CloudflareダッシュボードでPagesプロジェクト →Custom domainsを開いてドメインを追加します。または、ProのWorkerルーターでWordPressと同じドメインを維持します。
切り替え前に確認すべき点を含む詳しい手順は、WordPressサイトを静的化する方法をご覧ください。
よくある質問
WordPressをCloudflare Pagesでホスティングするのは本当に無料?
静的サイトの部分は無料です。ファイル数とファイルサイズの制限内なら、どのプランでも静的アセットへのリクエストは無料・無制限です。WordPress自体を動かすホスティングの費用は別にかかります。
ルーター用のWorkerは有料ですか?
Cloudflare Workersで動くため、経由するリクエストはすべてカウントされます。Workersの無料プランは1日100,000リクエストまで。アクセスの多いサイトはWorkers Paidが必要で、1アカウント月$5から、1,000万リクエストが含まれます。
WordPressでGitデプロイは使えますか?
書き出したファイルを先にリポジトリへコミットすれば可能です。API経由のDirect Uploadならその手順が不要で、Pinery Staticがこの方式を採用している理由です。
ファイルが20,000を超える場合は?
ファイル数を減らします——原因は使わない画像サイズであることが多いです——。またはCloudflareの有料プランに上げれば1サイト100,000ファイルまで使えます。